私が会いたいと言ったのは、話すため。
残念そうな優雅に謝る。
「 ごめんなさい、私、優雅君と付き合えません。私のために言ってくれたのはわかってる、でも私、自分の気持ち認めたから 」
私は碧斗が好きだから。
「 ……一回もデートしてないのに、フラれるわけだ。ま、伊織ちゃんの気持ちはわかってて言った事だけど、俺は相手が碧斗だから簡単に渡すのは嫌なんだよね 」
優雅君?
言ってる意味が……
「 伊織ちゃんに、本気で向き合おうと思ってた。だから、付き合うのやめるとかナシね 」
「 優雅君、でも私は… 」
「 碧斗は兄貴、でしょ? だったら俺を見るべきだよ 」
そんな……
それを言われたら、何も言えないよ。
兄、その言葉はとても重い。
私には変えられない繋がりだから。
体が震える……
温かいはずのココアが、冷たい。
「 伊織ちゃん、卑怯かもしれないけど俺を見て… 碧斗とは結ばれないんだから 」
寒い……
怖い……
結ばれない恋は、嫌。
碧斗、私たちダメなの?



