もどかしくてたまらない和臣。
何とかしてやりたいが碧斗が話さないことを和臣が話す訳にはいかず、焦れったさでいっぱいだ。
「 失礼します。伊織、ココア 」
「 なんだよ、普通だなぁ もっとあるだろうに 」
「 じゃあ店長がやってくださいよっ 」
「 ガキが俺様に頼むな!さ、伊織ちゃん飲んで、普通のココアだけど 」
イラッとする碧斗に和臣はニコニコしている。
「 もうすぐ閉店だな… 碧斗、優雅を… 」
「 失礼しまーす、って伊織ちゃん! どうしたの、なんでいるの~ 帰り送ろうか~ 」
滉が入ってきて私を見て驚きながらも笑顔で寄ってきた。
「 滉… お前は店片してろ!碧斗、優雅呼べ 」
碧斗と追い出された滉。
私がいるのはオーナー室、他従業員とは会わないようにしてくれている。
そこへ滉が来る。
「 店長… 伊織ちゃんも… 」
「 話があるそうだ、俺は店にいる、よく話せ。ちなみに女泣かせたらクビだからな 」
えっ、嘘!?
私が泣いたら… 優雅君がクビになるの?
彩膳の店員じゃない私なのに……
厳しい店だなぁ
「 話せって言われたけど、俺に会いたいって来てくれたわけじゃないんだね 」
胸が、チクリと痛んだ。



