例えば、XXとか。


声にできないまま滉に振り向いてあまりにぎこちなく笑う。

ピン!と滉が何かを感じた。

そして碧斗の顔を目を見開き覗き込む。



「 何してんだ離れろ!」

「 なぁ 二人でなんかあった?」



聞かれ互いに目が合い背け赤くなる。



「 おい… おいおいおいおいおいおいー!」

「 なんだよっ 」

「 いやいやいや、なんだよ水くせ~ 二人で同じ反応してたらわかるって、恥ずかしー!」

「 お前が恥ずかしがんなっ 」



碧斗は部屋に行き準備、滉はうずくまる私の前に座り見てくる。

そして私が見ると、ニコッと笑った。



「 滉君~ あんまり見ないでよ 」

「 なんで、俺嬉しいもん。二人がイチャイチャする仲になったんだなぁと思ってさ~
嬉しいー!」



すると部屋の中から碧斗の声が……



「 まだイチャイチャしてねーっ 」



きゃあー!! 何を言うのよー



「 アハハハハハハ! これだから、碧斗は~
伊織ちゃん、こっから真面目に聞いて。
優雅には早く言うんだ、付き合えないって 」



あ……



私は今、碧斗が好きだと自分で認めた。

口にしなくても同じ。

でも、同時に優雅の彼女……