嬉しくて、つい笑ってしまった。

滉と七聖に帰らなくていいからと伝えて、私は自分の部屋へ行こうとして、碧斗に止められた。



「 俺の部屋にいる方が安全だから 」



つまり、私が自分の部屋にいると碧斗だけでなく滉と七聖もが心配して部屋に入るかもしれない、それをさせないために碧斗の部屋にいろとの事。

言われた通り碧斗の部屋にさで休ませてもらうが、さすがに汗もかいていたため着替えたいと伝えるとわかってくれた。

碧斗が私のために気を利かせ、3人でしばらく出かけてくると言う。



「 シャワーしてまた熱だすなよ、ちゃんと寝てろ 」

「 うん、いってらっしゃい 」

「 お、おう… 」

「 伊織ちゃん、あとでね!」




ドアが閉まると碧斗を茶化す滉と七聖。

その声にクスクス笑いながら浴室へ。

体を綺麗にし、気分もスッキリした私は改めて碧斗の部屋に。



私が元気になったら、アイツ… 今みたいに話してくれるかな?

また、悪魔みたいな奴になる?

でも……

嬉しいな、一歩だけ近づいた気がする。