体が辛いのにムカムカする私を優しく支えてマンションへ入る。
えらい…… 熱い…… 気持ち悪い……
早く吐き出したい。
でも、水が飲みたい……
碧斗が鍵を開けて二人で入り、私はすぐにトイレへ駆け込んだ。
洗面所へ行き口の中の気持ち悪さを無くすため歯磨きしうがいし、体の力が抜けてくる。
水……
もう碧斗はいないものと、私は壁伝いに座り込んだ。
寒い……
熱があるせい、吐いて体力が限界に近い時、碧斗がいきなり私の着ている上着を脱がし始めた。
「 な、やめて… あんた変態? くたばってる女に、ひど…… 」
う、また吐きそう…
碧斗はただ、介抱してくれようとしているだけだが、この時の私にはそうは思えずいた。
「 ちょっと、ほんと、やめ…… 」
あ~ ダメ……
「 あ、おいっ!! 伊織っ 」
碧斗の声を、久しぶりに… 聞いた気がする。



