日常に戻るとやはり慌ただしい。

特に朝は……



「 あー!!」

「 なんだよ、朝から叫ぶな~ ゴキブリでも出たか?」

「 碧斗… またなの? 洗濯物入れる前に中を確認してよ! 私の下着が、大変な事になってるでしょっ 」



何回言えばわかるわけ?

私のと分けるのが普通なのにっ


私の下着が…… ブラが……



「 何、うるせ~ パンツくらい今度買ってやるから 」

「 そういう問題じゃないし、パンツじゃなくてブラが…… あんたの服に絡まってるんだから! どうしてくれるのよ、4000円もしたのに、ワイヤーが…… 傷むし!
型崩れするでしょー!」

「 あ~ うるせっ 」



こんのぉ~ 腹立つマジで!!



「 碧斗!」

「 お前が間違えて入れたんだろ、俺のせいじゃねーし、だいたい網に入れとけば問題なかったろ、お前が悪い 」



ダメだ、腹が立って…… もう……



「 大っ嫌い!」



貧乏性の私にとっては、石鹸同様に高い買い物だった。

言わば頑張った自分へのご褒美。

それをまた碧斗に……


怒りながら仕事へ、碧斗は大学へ。