碧斗に鏡を見ながら言われた。
私を拐う…… そうしてほしいと願いたい。
「 意義あり!」
「 滉 」
「 滉君 」
やだ、聞いてた?
あ、まさかさっきのキス見てたかな……
いや、恥ずかしい!
「 碧斗には悪いけど、俺が彼氏だからさ、拐ってもらったら困るな~ ね、伊織ちゃん 」
あ~ 私にふらないでよ!
碧斗の機嫌が~ と、それより二人とも……
「 ねぇ並んでみて!」
おお~! すごい、カッコいい!
カッコ良すぎるよ!
碧斗に滉、タキシード姿がまるで雑誌にあるようで感激した。
そこへ母と店員さんが来て顔を輝かせた。
「 写真! 撮るからっ 」
母は二人の写真をパシパシ撮り、最後は私と滉を並ばせ撮る。
自然に笑うのは難しくて……
視線が碧斗を見てしまう。
碧斗、怒ってないかな……



