例えば、XXとか。


母は撮った写真を見ながら店員さんとも話し、ドレスを見たりしている。

私と碧斗は言われた通りドレスとタキシードを違うものに着替える。



「 あ、これベールですか?」

「 はい、そうです。とても綺麗ですよね 」

「 ほんと綺麗…… 」



これ着て、ベールしてみよ。


ドキドキしながらそれなりに付けてみるベール。

雰囲気が変わる自分がいる。

ただでさえ素敵なドレスに囲まれて……

夢見ないわけがない。


菜月と利香と話した事を思い出す。


碧斗との未来に私は……

妻にはなれないと。



それでも夢見て、想像でいい。


タキシードで私の手を取り、頬笑む碧斗。

綺麗だよ、と言ってくれる碧斗。

愛してる……


そう、いつか言ってほしい。


ドレスに夢見て、私は碧斗を思う。