利香に文句を言ってるうちに、碧斗がお茶を私の前に置いてくれた。
その時、不覚にも碧斗の顔を見て… 碧斗と目が合ってしまった。
菜月と利香には聞こえない、激しい心音。
ドキドキがうるさくて……
「 熱いので火傷に気をつけてください 」
「 はい、すみません、ありがとう 」
私の代わりにお礼を言ったのは利香。
「 ねぇ伊織、あの人の何が問題?話と全然違う感じするけど? 」
「 それは… 」
「 でしょ!だから伊織に言ったの、元々一目惚れした人なんだし、慣れたら嫌いから好きに変わると思うからさ 」
「 私もそう思うよ伊織、いきなり家族とか兄妹とか言われたら態度も悪くなるかもよ、だから歩み寄らなきゃ 」
二人とも…… 私の気も知らないで。
歩み寄りなんてしたら追い出されそうだよ……
今の彼はカッコいいけど、ほんとは違うんだよ、全然……違う。
「 お母さんたちも一人暮らしより二人なら仲良くしてもらえると思って許してくれたんじゃないの?
再婚して気まずいよりはってさ~ 少しは仲良くする努力してみなよ 」
だから、わかってる。
でもアイツ、私がいないみたいに過ごすから。
私が嫌いなんだよ……



