弄ばれたかのように甘美な夜が明けて、目覚める。
天気は曇り、そして雨の予報。
「 もう!碧斗がいつまでも離してくれないから遅刻しちゃうでしょ 」
「 俺のせいにすんな!シャワーも化粧も長いんだよ 」
「 女だもん、普通だよ!」
「 時間見て動けよっ ほら、早く!送るから急げっ 」
朝は優しい言葉すらなく文句を言いながらマンションを出る。
「 そろそろ自炊、しろよ 」
「 なんで?」
「 自炊するからって親父に言ったろ、なーはんもしてないし、する気配すらないってどうなんだ? 」
偉そうに~ 自分だって何にもしないくせに!
唯一 洗濯だけじゃない。
部屋は物だらけだし。
「 伊織、弁当とか作れば?」
「 お弁当? なんで、碧斗が作れば?」
「 お前は~ 俺に作る気はないかって言ってんだよ!」
あ、そっちか。
でもなぁ ん~………
「 焦げてて、茶色ばっかりでもいいなら 」
「 なんだよ、茶色って… 栄養士になりたかったんじゃねぇの?」
「 学校ではさ、完璧に出来てたよ、家じゃ同じにならないんだもん 」
「 要するに、嫁に行けないくらいなんだな 」
なっ、ひどい!
言われた事は間違ってないと自分でも思うせいか、反論できない。
悔しいっ……



