碧斗の言う20分後、それはある意味宣言でした。
一線を越えた私たちの中には壁がない。
甘い時間を過ごすのも気持ちの確かめ合い。
求めて、求められる事を嬉しいと思う。
「 伊織… 」
ひとつ気づいた。
碧斗はくっつきたがりだと……
ベッドで愛され、事の終わりにはしっかり抱き止められ身動きが取れない。
「 あー、落ち着く 」
後頭部、それが額であっても碧斗はキスしてる。
髪を触り、指を通し、撫でる。
愛おしいと言われてるみたいに。
「 伊織、こっち向いて 」
そして優しい声に、口調まで優しい。
「 俺にキスして 」
甘いのは毒じゃないけど、碧斗が毒だ。
「 伊織…… 可愛い 」
もう、照れも恥ずかしさも高鳴るばかりの気持ちで酔ってしまう。
「 碧斗、あの…そろそろ 」
「 ダメ 」
どうにも離れない碧斗に少し困った。



