例えば、XXとか。


「 お母さん!」



なんで今言うかな、家族団欒してるのに!



「 伊織ちゃんに彼氏かぁ 碧斗の友達なら今度一緒に焼肉とか行こうか 」

「 あ、それいいわね~ 」



いやいや、良くないから!



勝手に盛り上がる親に、碧斗はピリピリした空気が感じられ……



碧斗、怒ってる?



「 碧斗は彼女いないのか?そういえば高校の時にえらく可愛い子と付き合ってたな~ 」



ハッとした碧斗の微妙な焦り、私は聞いて肩を重く落とした。

家族団欒での盛り上がった会話が勘違いされている彼氏と元カノの話。

当事者の私と碧斗は穏やかじゃない。


ふと、思う。


今、二人の関係を話したらどうなんだろう……


反対される、その現実が見えすぎて怖い。

そう思っている私に母がまた、怖い事を口にした。



「 伊織が碧斗君を好きになるかもって初めは思ってたの、でも違ったわね 」



ドキッ… として、おどけて言う母に悪意はなくて。

父と目が合った。