滉が来てから一時間後、互いにシャワー済ませ、着替えた。

滉は良し、と言って私も一緒に朝食をしようと言う。

碧斗はピリピリ、私は落ち込み。



「 あ、財布忘れたわ 」



部屋に引き返した碧斗、私は滉と先にマンションを出た所で出会した。




「 伊織 」

「 お母さん! なんで、どうしたの?」

「 伊織ちゃんのお母さん?」



そうだと頷くと、母に挨拶する滉。

その挨拶のせいか母は勘違いをした。



「 もしかして… 伊織の彼氏ね!」



は?



私と滉は同じ反応。

母は母でなぜか嬉しそうで……



「 お母さん、違うから、ほんとに 」

「 また、隠さなくても… あ!碧斗君 」



え、碧斗!?

やだ、今来ちゃだめだよ~