私が部屋に隠れようとする所で、やっぱり見つかる恥ずかしい姿。

滉はイヤらしい顔でニヤつき碧斗をバシバシ叩く。



「 お祝いと行きたいけど、碧斗は大学行かないとな 」



と、滉が言うと碧斗が私に向かっていきなり言った。



「 お前 大学辞めたなっ!」



ビクッとし、ズリズリと毛布ごと後退するが、毛布を踏み尻もち。



バレてるけど、怒ってる!



「 伊織~ 」

「 ごめんってば、だって言ってもどうせ怒るんでしょ 」

「 どうせとは何だ!何で早く言わないんだ、大学辞める前に話せよっ 」



まぁまぁ落ち着けと滉が言うが碧斗には聞こえていない。



「 その前に怒るのやめてよ!」

「 碧斗! 朝から揉めるな、伊織ちゃんは着替えて、碧斗も着替えて準備!」



滉に言われ渋々動く碧斗は浴室へ、私は部屋へ。



あんなに怒らなくていいと思うけど……

滉君が助け舟で良かった。