例えば、XXとか。


眠りから覚めたのは深夜2時を回った頃。

寝ぼけ眼のままテレビを消してリビングの電気をリモコンで消す。

当たり前だが部屋は真っ暗で、しばし何も見えない。

そのまま1歩ずつ進み部屋へ。

何事も起きないまま、ベッドに寝るつもりが床に置きっぱなしの自分の鞄に躓いた。

ドタン!と静かな部屋に鈍く響いた音。



あたた…… もう何……



眠いだけの私、碧斗は気にしないつもりでいたのに音が気になり部屋に近づく。

開いている部屋のドアの隙間を少し開け見るが暗くて見えづらい。



「 ん~ おやすみ…… 」



独り言を言いながらベッドに入る伊織を、暗闇に慣れた目で見た碧斗。



なんなんだ、ったく……

リビングで寝るからだ、バカ女。



部屋に戻る碧斗、そして翌日。

天気予報では晴れのち曇り。


目覚めた私は一人パンとスープで朝ご飯。




あ、スマホ充電忘れてる……



スマホを充電器に繋いでバイト準備。

家を出る時、玄関にある碧斗の靴を見て気にしないフリで行く。



は~ なんか冷えるなぁ

ま、冬だしね。

今日も頑張ろ!