滉は亜稀を知らない。
和臣によると、高校が同じで2年から付き合い始め大学も同じ所を受けて合格したが亜稀は突然連絡を断っていなくなったと。
滉は大学が同じでたまたま彩膳で意気投合した仲だ。
「 店長、碧斗は今 伊織ちゃんがいるんですよ、知ってるじゃないですか、なのに…… 」
「 だから、俺も急で頭回ってねぇから!」
オーナー室では碧斗と亜稀が話していた。
「 2年…… 碧斗、謝りに来たの。黙って消えたこと、ごめんなさい 」
「 理由は聞かない、俺達は終わってる。友達以下だ、2度と会いたくない 」
「 碧斗… 変わってないね、そういうとこ。でもね、私たち終わってない 」
亜稀に言われ、怒りと懐かしさとが重なる碧斗。
伊織が過るが、碧斗にとって亜稀は心底好きだった女。
亜稀を忘れようともがき荒れた碧斗…
そこへ彩膳の和臣が偶然声をかけ雇われ時を忘れるようになった。
「 会いたかった、碧斗… 私を許して 」
「 亜稀…… 」