ちゃんと言う言葉、頭の中で整理して、一生懸命考えてたんだけどな… 結局、『ありがとう』しか言えてない……。 もう私のバカバカ、意気地無し…!! なんて自分にお説教していると、水瀬くんの口が開く。 「いや…俺は別に」 照れくさそうに頭をかく水瀬くんの耳は、ほんのりと赤くなっていた。