水瀬くんに連れて来られると、保健室の先生がテラスのドアを開けた。
「あら、どうしたの!体調悪くなっちゃったのかしら?早く入って!寒かったでしょ!」
中のカーテンをシャッと開けられた後、3個あるうちの一番端のベットにそっと寝かせられる。
「…平気?」
そう聞く水瀬くんの表情は、まるで自分のことのように心配しているようにも見えた。
電車の時も優しくしてくれて…
もっと好きになっちゃいそうなる。
「うん…ありがとう、水瀬くん」
少し微笑みながら言葉を返すと水瀬くんは安心したように、開いたカーテンを閉めベットから離れた。



