そして水瀬くんのジャージから、ほのかに香る爽やかな香りが香るほどの近い距離が、より私の頭をクラクラと悪化させていく。 この体制はドキドキし過ぎて、そろそろ限界かも…です。 「キャァァァー!!?」 「水瀬くんがお姫様抱っこしてるーっ!?」 「いいなー…超羨まし過ぎだし!!」 「なんなら、私も倒れたい…」 女子の黄色い歓声が、しばらくグラウンド内に響き渡っていた。