次の日の朝、下駄箱で靴を履き替えていると…
昇降口から水瀬くんが来るのがガラス越しに見えた。
ど、どうしよう……挨拶くらいはしても大丈夫かな?!
でも水瀬くん、『おはよう』って返してくれなかったら…?
また傷が増えるだけって、何度も学習はしてるけれど…。
そそくさと逃げるように行ったら、なんだか感じ悪い感じになっちゃうし…。
わーん、こんな時どうするべきなんでしょうか…。
なんて考えてる間に、水瀬くんがこちらに向かってくる?!
嘘…、私が早く決めないから水瀬くん着いちゃったじゃないか〜…!
でも、ここで先に行ったら明らかに不自然になっちゃうよね…?
挨拶しても大丈夫そうか、少し様子を見よう。



