同じ教室だから、自然と視界には水瀬くんが映り込んで。
頬杖つきながら教科書をめくったり…
日向ぼっこした猫みたいに眠たそうな気だるい横顔が、すごく色っぽく見えて。
さり気ない水瀬くんの仕草を嫌でも追ってしまうほど。
目は離せなくって…気持ちを抑えるのに必死で大変な毎日。
でもそんなこと知らずと、私ばかり好きにさせていく水瀬くんは…本当にズルくて罪な人です。
こんなにも夢中になってるのに、キミは『構わないで』なんて。
そんなの…あんまりです。
ただ私は水瀬くんの力になりたくて。
少しでも水瀬くんに近づきたかっただけなんだ…。



