私のせいかな…?



私が好きなんて言ったりして困らせちゃったから、水瀬くんをそう変えちゃったのかな。



「……っ、」



涙ぐみそうになって、唇をキュッと噛み締める。



そして顔を引き締めるように、両手でほっぺたをパンパンと叩いた。



ダメダメ!ネガティブ思考になったりしちゃ。



せっかく、きちんとケジメをつけたのに。



泣いたら、また気持ちが揺らいじゃうでしょっ!!



白咲永絆。



もっと強くならなきゃ。



昨日のこと、水瀬くんと過ごした思い出に。振り向かず、ただ前だけを向くんだ。