「キャー!水瀬くんおはよう!」

「今日もより一層美しくてっ!!」



15分遅れて、水瀬くんが教室に入ってきた。



もちろん。私は黄色い歓声がする方向とは、反対向きに窓の外を視界に入れる。



水瀬くんには迷惑かけたくないから、少しでも離れなきゃ。



「ねぇねぇ!水瀬くんだったら、この中でどの子がタイプー?」

「全員好みじゃない。」

「キャーッ!クールな返事がたまらないっ!!」

「じゃあじゃあ、水瀬くんはどんな子が好き!?」

「イヤホンするから。もういい?」



水瀬くん。



前より、クールさが増したような気がします。