「水瀬くんはどうして…私を指名したの?」



一体どんな返事が返ってくるのだろうと、少しドキドキしながら見つめる私。



少しの沈黙が流れてると、水瀬くんが口をやっと開いた。



「白咲さんならいいかなって思ったから…それだけ」



きっと水瀬くんの言葉に、深い意味が無いのは分かってる。



それでも、なんだか特別みたいで…嬉しいと感じる私は単純なのかな?



「あっ、水瀬くん待ってー…!!」

「だから……校舎案内しなくていいって言ったじゃん」

「水瀬くん来たばかりだから、場所よく分からないと思って!教室まで一緒に帰ろっ」



今はもう少し、水瀬くんと一緒に居たい気分なんです。