そんな光景に、ひとり焦り出す私…。
水瀬くん凄くカッコイイから、日頃からモテるだろうなー…とは思っていたけれど…
こんなにも人気が出ちゃうなんてっ!
一気にライバル増えちゃったような…。
なんだか、一気に水瀬くんの存在が遠く感じる。
「水瀬の校舎案内してくれる人いないかー?」
「はいはーい!私がやりますっ」
「いーや、私よ!!」
「何なのよ!水瀬くんの案内は私がするんだから」
先生の言葉を聞いて、ほとんどの女子たちが手を挙げては、バチバチと睨み合いながら言い争いが始まった。
水瀬くんの人気、本当に凄いなぁー…。
なんて、呑気に思いながら皆の様子を眺めていたら、
「白咲さんが案内してくれない?」
突然水瀬くんが口を開いたかと思えば、案内の指名をされる私。



