心臓の音…聞こえてないよねっ?! この静けさが、私の緊張を余計に高まらせるばかりだった。 だ、大丈夫……。落ち着いて渡せば大丈夫だ。 とにかく焦らず、いつも通りの自分になって。 “今の自分なら出来る” そう強く、暗示をかけた。 そして…気持ちを落ち着かせるように息をスッと吐いてから、水瀬くんの方にようやく目を向ける。 水瀬くんの目は、いつ見ても見慣れないほど恍惚な美しさ。 目を合わせるのも、やっとなくらいです。