よく考えたら、いつも帰りの電車では水瀬くんを見かけたことが無い。 寄る場所と何か…関係してたりするのかな? 水瀬くんは『さよなら』も言わず、リュックを背負い振り返る間も無く教室から出ていった。 何だろう…この霧がかかったようなモヤモヤした気持ち。 一気に水瀬くんとの距離が遠くて、触れられない壁を感じる。 まるで今の私たちの関係は、行く先も決まってない一方通行の電車みたいだ。