……なぁ、莉音。


俺がお前の父親を止められていたら。

母親のこと、守ってやれていたら。


お前は、壊れてはいなかったのだろうか。


助けてやりたかった。


もっとはやくお前の元に駆けつけていたら。


少なくともお前は……


俺なんかでなく、お前の母親の隣で笑っていられたのにな?