「キャアアアア!!!」 ――――? 「だっ、誰かぁ」 「救急車!!」 人々の悲鳴が聞こえてきた。 なに? 救急車って、ケガニン? この分だと、そう遠くはないはずだ。 急いで悲鳴の聞こえてきた方に向かう。 もしかして『X』が現れた? いや、でも。それはない。 なにも感じないから。 「社長……!」 ――――ハ? 「社長。しっかりして下さい」