ブラックサンタクロース



ため息をつくジンさん。


「俺の傍にいたいなんてバカなお願いしてきて。今度は、可愛がれって?」

「ジンさんと、もっともっと繋がりたい」

「……どんどん大きくなっていきやがるな。お前の要求は」

「困ってますか?」


すると、ジンさんはわたしから顔を背けた。


「最悪だ」

「え?」

「……想像しちまった」

「なにをですか?」


少し間があったあと、ジンさんがこう答えた。


「100年後の未来」

「100年後は……2XXX年ですね?」

「そういう問題じゃねぇわ」

「?」

「100年後、お前が俺の傍にいない未来を想像したっつってんの」