ブラックサンタクロース




か細い声で、ジンさんが続けた。


「もしXのターゲットがお前にでもなったら俺は……」

「ジン、さん……?」


じっと見つめられる。


「どうしたんですか」


なにも答えないジンさん。

返答の代わりに、大きな手が近づいてくる。


やがてその手は、わたしの頬をすっぽり包み込んでしまった。


優しく。あたたかく。


「……?」

「俺はきっと、俺たちみたいなのが存在してることを憎んでも憎みきれない」