ブラックサンタクロース



「男とか、関係ありません」

「この話はもうやめよう」


いやだ。あやふやにさせたくない。


わたし、いつか、ジンさんと……

恋人になりたい。


その願いが。

わたしの努力次第で叶うかもしれないってことですか?


「俺は風呂に行く。お前は、飯食って適当に寝ろ」


最初は、


『また一目見られたら』と想い続けた。


次に会ったときは、


『傍にいて』と強く願った。


そして今。


貴方ともっともっと

近づきたいと思わずにはいられない。


(なんでこんなに欲ばりなんだろう)


わたしが、こうなってしまうのは

ジンさんにだけ。


もう一歩踏み込むには

どうすればいいの――…?