そして時刻は3時…


楽しい時間は直ぐに過ぎてしまうものです


寝なきゃ…


でも寝る事すら惜しい
二人に与えられた僅かな限られた時間


明日は午後2時台の飛行機で帰らなければならない


長崎市外からだと、何だかんだお昼には空港行きのバスに乗らなければならない

…二人に残された時間は たったの9時間しかない


でも二人でベッドに入った


炬卯弥は別れが近付いて来て泣き出した


あたしは優しく炬卯弥を抱き抱えた


そして…ご両親への手紙を頑張ってねと励ました


そして、あたしも仕事のスケジュールを調整して直ぐにまた逢いに来るからと


指切りをして約束した


ベッドで寄り添うように
抱き付きながら眠ろうとしている二人は


何処から見ても
誰が見ても


普通の男と女だったと思う