恵は自分がまだ高校3年生である事を悔やんでいた


もし社会人なら俺がマリアの側に行って守ってあげるのに…って。


恵は普段から自分の事を俺と呼んでいた


そして地元では有名な
V系高校生バンドのVoで有名人だった


街を歩くとキャーキャー騒がれる程の人気者だった


でもファンの悲鳴が悲しかった


キャーキャー騒がれてる本人の恵は、ファンに優しくこたえていたけど


本当は誰にも言えない苦しみを抱えていて、優しくこたえてる余裕なんてどこにもないんだよって

声を大にして言ってやりたかった