心がざわつく。上村先生、さっきキスしようとした…?
「凛」
聞き慣れた声とともに腕をぐいっと引っ張られ、ハッとした。
「今終わったところか? 一緒に帰ろう」
「悠さん…」
いつも通りの悠さんの穏やかな顔にホッとして、思わず彼の服の裾を掴む。
「なんで走ってたんだ? そもそもこんな時間に医局に…」
「上村先生とちょっとお話をしていて」
そう言うと、ピリッと空気が変わったのがわかった。
険しい顔をした悠さんが私の肩を掴む。
「あいつ、なんの用だったんだ? なにかされたのか?」
「いえ、なにも…ただ、馴れ初めを聞かれただけです」
なんの後ろめたさもないのに、彼の顔がうまく見られない。
「凛」
顔を上げた瞬間に、悠さんの腕に閉じ込められた。
「悠さ…」
「あいつには近づくな」
いつもよりずっと低いトーン。
私に対して怒っているわけじゃないことはわかるけど、どうして…
「…上村先生となにかあったんですか?」
私の質問に悠さんは答えず、少しの沈黙のあと、静かに腕は離れた。
「…今日は遅いから、何か食べて帰ろうか」
そう言った悠さんの声はさっきと違って穏やかで、ますますわけがわからなかった。
「凛」
聞き慣れた声とともに腕をぐいっと引っ張られ、ハッとした。
「今終わったところか? 一緒に帰ろう」
「悠さん…」
いつも通りの悠さんの穏やかな顔にホッとして、思わず彼の服の裾を掴む。
「なんで走ってたんだ? そもそもこんな時間に医局に…」
「上村先生とちょっとお話をしていて」
そう言うと、ピリッと空気が変わったのがわかった。
険しい顔をした悠さんが私の肩を掴む。
「あいつ、なんの用だったんだ? なにかされたのか?」
「いえ、なにも…ただ、馴れ初めを聞かれただけです」
なんの後ろめたさもないのに、彼の顔がうまく見られない。
「凛」
顔を上げた瞬間に、悠さんの腕に閉じ込められた。
「悠さ…」
「あいつには近づくな」
いつもよりずっと低いトーン。
私に対して怒っているわけじゃないことはわかるけど、どうして…
「…上村先生となにかあったんですか?」
私の質問に悠さんは答えず、少しの沈黙のあと、静かに腕は離れた。
「…今日は遅いから、何か食べて帰ろうか」
そう言った悠さんの声はさっきと違って穏やかで、ますますわけがわからなかった。



