最近、美咲の様子がおかしい。
食事に誘っても、いつも「体調良くないから」と断られるし、院内で会ってもなぜか目を逸らして避けられる。
俺、何か美咲の気に障るようなことをしただろうか。
そうじゃないとすれば……
考えられるのはひとつだけ。
美咲は俺と付き合ったことを後悔しているのだ。
俺と美咲がそういう関係になったのは、美咲が失恋した夜からだった。
いつもサバサバしていて明るい美咲が、目を真っ赤に腫らして泣いている姿を見て、俺は美咲のことを守りたいと……幸せにしてやりたいと思った。
けれど、もしかしたら美咲のほうは、投げやりになって俺と付き合い始めたものの、冷静になって俺のことを好きじゃないことに気づいたのかもしれない。
胸がズキズキと痛む。
「なあ、相沢」
縋るように、カルテを抱えて事務室を出ようとした相沢に声をかける。
「どうしたの?北川」
「美咲、もう俺に冷めちゃったのかなあ」
自分で聞いておいて後悔する。
今は仕事中なんだし、普段相沢と恋愛話なんてすることはないのに、事務室にひとがいないからつい口にしてしまった。
けれど、相沢は全てわかっているかのように口元を緩ませた。
「気になるなら本人に直接聞きなよ。美咲もそれを待ってるかもしれないし」
「それってどういう……」
「ちなみに美咲は今日日勤だから、アパートにいると思うよ」
相沢は足取り軽く事務室を出て行った。
相沢の言うことは正しい。
このまま自然消滅なんて絶対に嫌だし、面と向かってちゃんと美咲の口から俺のことをどう思っているのか聞きたい。
気合いを入れて、ひとつ大きく息を吐いた。
食事に誘っても、いつも「体調良くないから」と断られるし、院内で会ってもなぜか目を逸らして避けられる。
俺、何か美咲の気に障るようなことをしただろうか。
そうじゃないとすれば……
考えられるのはひとつだけ。
美咲は俺と付き合ったことを後悔しているのだ。
俺と美咲がそういう関係になったのは、美咲が失恋した夜からだった。
いつもサバサバしていて明るい美咲が、目を真っ赤に腫らして泣いている姿を見て、俺は美咲のことを守りたいと……幸せにしてやりたいと思った。
けれど、もしかしたら美咲のほうは、投げやりになって俺と付き合い始めたものの、冷静になって俺のことを好きじゃないことに気づいたのかもしれない。
胸がズキズキと痛む。
「なあ、相沢」
縋るように、カルテを抱えて事務室を出ようとした相沢に声をかける。
「どうしたの?北川」
「美咲、もう俺に冷めちゃったのかなあ」
自分で聞いておいて後悔する。
今は仕事中なんだし、普段相沢と恋愛話なんてすることはないのに、事務室にひとがいないからつい口にしてしまった。
けれど、相沢は全てわかっているかのように口元を緩ませた。
「気になるなら本人に直接聞きなよ。美咲もそれを待ってるかもしれないし」
「それってどういう……」
「ちなみに美咲は今日日勤だから、アパートにいると思うよ」
相沢は足取り軽く事務室を出て行った。
相沢の言うことは正しい。
このまま自然消滅なんて絶対に嫌だし、面と向かってちゃんと美咲の口から俺のことをどう思っているのか聞きたい。
気合いを入れて、ひとつ大きく息を吐いた。



