カツカツ…と。
ヒールの音が聞こえる。




『私はなんだった?』



その音はピタッと止み、木のドアの前で止まる。



『していいことと悪いことがあるだろ!』



ガチャッ…
ガチャガチャガチャガチャ!!!
ドアノブがものすごい勢いで回される。



『どうして私だけがこんな目に会わなければいけないの?』


嫌だ、来ないで。
これ以上私を傷つけないで。
もう、これ以上!









私の大切なものを壊していかないで、