「…それじゃあ、帰ろっか。」
ともかが口を開く。

少なくとも、この学校に残ってやることはないだろう。




「あ!言い忘れてた!
もし、明日学校に来なかったら、その場で死んじゃうからね!」



「なら、学校に残るのはどうだ?」



私に帰る場所はあるけど、私はそこに帰りたくない。
表だけ良い面して、裏は平気で暴力。
そんな家庭に戻る気なんてない。



「…それはダメ!なんだったかな?青少年育成条例みたいなのがあるでしょ!?そんな感じダメ!」



もう、この世界にも居場所はないんだな。





まぁいいや。とりあえず帰ろう。










明日には明日の風が吹く。
明日には明日の地獄がある。





今はそんなこと考えてる場合じゃない。





「それじゃ、また。















明日会えることを楽しみにしてるよ。」