“城ノ内さんって、なんだかおかしいよね?”
“いい!?貴方は他の子とは違うのよ!狂ってるの!!!”

昔から、言われていた。
クラスメイトにも、母親にも。

おかしい?
何が?
狂っている?
どこが?


私は、普通でいたい。
なら、狂った世の中を変えるだけ。



「私は、演じる。私の役は、狂った人。つまり、狂人だ。」
「…俺もやる。俺は…城ノ内についていく。」

クラスで一番ともとれる男子、村雨湊が名乗りを上げた。

すると、クラス全員が動き出す。

「いいか、このゲームのリーダーは、城ノ内だ。」
「さぁ、殺しに行こう。罪にも問われないはずだ。なぁ?」



「んー?あ、はいはい。じゃあ、答えるね!
このげぇむで、人を殺しても、罪にはならないよ!
ただし、論破タイムで、殺した時のみ、ね!
自分から殺したりしたら、しっかり罪になるからね!」



私はニヤリと笑った。




「さて、始めようか。」