「それでは、始まるよ!」






私たちは、1組の窓の外で見ている。

バンっ!という破裂音の後に、
人の体が無惨にも散って行くのが見える。



血が丸くなり、飛ぶ。
血飛沫が教室中で起こる。

吹き出して、吹き出して、吹き出して。

それはもう、赤だけの花火のようだった。


バンっ!バンっ!バンっ!


人の体がフワッと跳ねて、重力によって、下へバタッと落ちる。

その一瞬一瞬に、目が奪われた。




最期はみんなこうなんだろうか。
最初に殺した3組だって、8組だって。
4組に殺された、6組だって。
全部、綺麗だったのかもしれない。





窓が赤く染まって、中の様子が伺えなくなった頃。
私たちは、抑えきれぬ興奮に身を委ねていた。






明かされたのは、今残っている5組全員。





狂人であること。
この瞬間を綺麗だ、可憐だ、と思っていること。
早く次のクラスを殺しにいきたいな、と感じていること。























いつだっただろうか。
こんなに、楽しくなったのは。