「あんた達、ちょっといい?」
先頭を切って声を上げてくれたのは、若菜だった。
いや、演劇部とは言え何という変わりよう…すごいな、演劇部。

「ごめんごめん、私らさぁ、裏切り者が誰だか知ってるんだよねー。
ビアンカと奈帆。お前らだよ。」

ドスの効いた声、か。
なんか俺がサポートみたいになってる気がする…。
まぁいいか。


「率先して、ネットを使ってくれてありがとう。
私の友達も殺してくれてありがとう。…お前らはさっさと死ねよ。」
「なんなら、俺からも言おうか?内容をさぁ。」

「…は?なんでウチらが殺したことになんの?ウザ。あのさぁ、ネットだかなんだか。友達だか知らないけど。なんでウチらになるわけ?」

「何でかわかるか、奈帆。お前のツゥィーチョ、何かわかるんだからな。
じゃあ、本人も分からないらしいので。ざっくりいうね。



『拡散希望、美優のエロアカ、みんなご自由に晒してね。』ほら、こんな感じだろ?」



「…はっ…、な、なによ、それ、私じゃ…ないし、誰よ!コイツに情報売ったの!誰なのよ!」


…反応するわけないだろ〜。
俺らが自分達で掴んだんだよ。
だから、ね?


「俺らが掴んだ証拠を、クラスメートになすりつけるとか、良くないね〜。
もっと、頭使おうか?」

俺はニヤリと笑った。

「それじゃあ、負けを認める準備は整ったかな?」





処刑タイム、始まりかなぁ?