「あの…」
「なんですか?」

8組のクラス委員長、ひなたが出てくる。
あー、この子は頭いいからな…
案を持ちかけてくるタイプだろうな。

「私たち、何かしましたか?」
「あー、そっかそっか。知らないわけだ。
あのね、アンタのクラスのやつに聞いて見たほうがいいと思うよ。
Twiccherの件について。」

ひなたが、クラスのみんなに話しているのだろうか。

みんながざわざわとし始める。
…早くしないかな…


「で?何?私達が拡散した内容にアンタ怒ってるの?
あ、そっか。数少ない友達だもんね。なるほど。
でさぁ、何?だからなんなの。拡散したからって何?
あいつが悪いんでしょ。エッチなやつとか、自分の鎖骨とか載せたりしてさ。
自業自得じゃん。なのにウチらに何が言いたいわけ?
正直言って、クソウザいから帰れっつってんの。
分かる?あんた、放送してるヤツに変なこと言ったりしな…「ねぇ、メキルマ。ここにいる全員の命賭けるから、コイツらと勝負させてくんない?」


私は、遮った。
うん、元からいうつもりだったし。




「…ごめんねぇ?そんな人数じゃ、論破タイムへの移行はできないかなぁ?
せめてさぁ、もっとだしてよ。」



「何をだせば、いい?」








「そーだなぁー!例えば、君の性格は!?」




…性格?何故性格が賭けの代償になるんだ?



「君のさぁ、その屈しないというか。狂ってるというか。そういう性格。このゲームにホントいらないからさ。
…正直つまんない。
だから、その性格を賭けてよ。で、君たちが負けたら、性格は僕がもらうよ。
勝ったら、指名した人数が死ぬんだけどさ。8組の。」



メキルマは、結構痛いところをついてくるもんだな…
今、この状況下において、この性格は手放せない。
しかし、メキルマは知らないようだ。
これが、作っているとは。


今私は、演じていることをお忘れだろうか。


全て感じていることも全部私は役なのだ。
名前を付けるのだとしても、変わらない。


狂人…城ノ内冬華だ。



また、作り直せばいいんだが…
もし、こう考える性格でさえもとられれば、もう5組は勝てない。
だれか、後任となる人が…







いる!





「おい、湊。お前が指揮をとれ。さっき言っただろ。お前に私のこの性格を託すぞ。
そして、私はこの争いには一切参加しない。」



これは、メキルマも思っていないことだろう。
私の一番大事な性格を他の人に任せるだなんて。
しかも、自分は参加しない、だなんてな。


「へえー!君はそういう考えしかできないんだね。
僕、すごく残念。本当は、君自身で行って負けるところを見たかったんだけどね。」


勝ってやるさ。私が出なくても。
湊ならいける。
大丈夫、アイツなら。