まぁ、少し慣れてしまっている自分がいるしな……

「ところで、なんでこんなゲームを咲楽は行なっているんだ?」

「……そんなの、知らない方がいいこともあるんだよ。」

「……おい、咲楽。今、どこにいる。自分だけ隠れてるなんて、ダメなんだからな……俺…俺だって……」


「……分かった。
なら、黒板を見て。」

言われた通りに黒板を見ると、
腰のあたりまで伸ばした、しなやかな黒髪に私たちと同じ制服を纏った女の子がいた。

「咲楽……」

「これでいいでしょ……?」

「今決まった。
私たちは三日月秋斗を賭ける。
咲楽は、行なっている理由を賭けろ。」


「……いいよ。でもさ、もう一度、私は死ぬことだってできるわけだよ?
よく考えて見てよ。
私は、今。星屑咲楽じゃないんだよ。
殺、通称メキルマ、として生きているんだよ?
殺として、生きているんだから次にわたしがなるのは星屑咲楽。
私は早く、星屑咲楽になりたいの。だから、別に今ここで命を投げ捨てることだってできる。
……そうしたら、冬華ちゃん達が知りたいことは、知れないね。
それにね……このことは、1人にしか話しちゃいけないんだよ。
それを誰にするか、決めてよ。
……それよりも、だけどさ。
あの時言ってたこと、忘れちゃった?」