「はぁっ…はぁっ…」

全速力で階段を降りたから、少し息が切れる。


よし、計算のうちだな…





理屈はこうだ。

私は、ある瞬間。
この小説には出てこなかった。
いつか分かる?


昨日の、3時間目の出来事だよ。
あの時は、私はどこにいたか覚えてる?




『7組前の廊下』


だよ。


私はあの時から、7組を利用することを考えていた。
だから、話を持ちかけた。


『最後までは君たちを狙わないから、4組を一緒に殺さないか?』って。

4組が、早めに動くことはなんとなく予想がついていたから、
一緒に殺そう?と持ちかけた。

でも、私たちが行なっているところの階下で、恐喝でクラスを殺してるとは思わなかった。



そして、今に至る。
まさか、タッグを組むとは思わなかったが、良かった。
なんとか成功。


最初の予定では、
暗めの演技をした7組を引き連れ、4組へ行くつもりだった。
7組には予め、明日の朝から演技の用意はしとけ、と言ってあったので、クラスへ行っても怪しまれることはなかった。

最初なら、『7組は、私たちの奴隷に屈したんだ。この2クラスで、君たち4組を狙わせてもらうからね?』
って、言うつもりだったけど。

4組がなんかバカっぽいと言うか、予想通りというか。





今後の5組が有利になるようにしてくれた。




はい、感謝感謝。







(そんなことは、思ってねぇからな?)