自分の部屋でスマホをいじっていると、ドアがガチャっと開いた。



「あー、気持ちよかった」



お風呂上がりのお姉が、頭にタオルを巻いて立っていた。



ほんのり優しく香るシャンプーの香りに、気持ちが癒されるような気がした。




「お姉の布団ひいといたよ」

「さすが葵、気が利くわね。ありがと」




机の椅子に座るお姉に続き、私もベッドに腰をかけた。



すると、、、お姉が一言言う。



「で、何悩んでるの?」

「えっ!?な、なに急に…」



サラッと言うからこれまた驚く…。



「葵のことは長年見てきたんだもん、変化の一つや二つ分かるわよー」




『お姉ちゃんに頼りなさい!』と言うお姉に、肩をポンと叩かれた。