思ったより大きく怒鳴った声に、自分でもびっくりする。 きっと階段中に響いたと想う。 「はぁーっ?なわけ無いでしょ?」 「好きじゃないなら付きまとうなよっ!!」 「私だってね…好きで居るんじゃないわよ!関わりたくないのにあっちが勝手に!!」 違う…… 「そもそも迷惑してんの。八神くんなんか大嫌い…」 違うよ…っ!! そんなことこれっぽっちも、心では想ってない…。 違うのに言葉が、次から次へと止まらないんだ。