いつの間にか、目を閉じてスヤスヤと眠っている八神くん。 わぁ……長い睫毛。 女の子みたいに綺麗な寝顔だった。 嘘つくような人には見えない、そんな表情をしてる。 でも信じるのが…怖いよ。やっぱり。 ___ギィ。 私たち二人しか居ないはずの屋上に、開くドアの古錆びた音が響き渡った。 誰か……来た? 「星宮さん居るかしら。」 「確か屋上に居たはずよ。」 後ろから数人の女子らしき声が、私を呼ぶ。