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佑也の顔をのぞき込んで、“目覚ませよ”って言って、佑也の顔があたしの涙で濡れた。

出会った頃より明らかに白くなって、抗生剤の所為で潤いがなくなった佑也の頬にあたしの涙が伝った。
まるであたしの分も、泣いてくれているようだった。




あたしの涙で塗れた、君の唇にキスをした。




佑也が目を覚ますなんて恐れなかった。