____5年前
「もう貴方なんていらない!どっかに消えて!私の前に、もう2度と来ないで!」
「お前のせいで、この家はめちゃくちゃだ。全部全部全部、お前のせいだ。」
「美波の両親、離婚したんだってさ。」
「え、ほんと?確かにあの子の家の事情は知ってたけど…ね。」
私の前の名前は、深見美波。いつ頃からか急激に仲が悪くなった両親に、毎日、罵声と物が割れる音を聞かされながら生きていた。
毎日、毎日、毎日。止むことはない音。
だから毎日、毎日、毎日、祈っていた。
「どこでもいい、遠く離れた場所でいい。だからお願い、私を私をここから連れ出してください。お願い…お願いしますっ」
って、毎晩祈ってた。
ある日、よく晴れた満月の夜。
声と物の間を通って、いつも通りに祈ってた。伸ばしっぱなしの髪が揺れて、着ていたパーカーが舞って、尋常じゃない強さの風が吹いた。
「君はこの世界を愛しているかい?この世界から離れたくない、そう思っているかい?」
目の前に現れたのは、黒いローブに身を包んだ青年だった。
「……!!!!ね、ねぇ、あなたは…誰?」
「出来れば僕の質問に先に答えてほしいな。そしたら教えてあげよう、僕の真実を。」
突然、現れた青年は銀髪だった。
「質問に答えれば…いいんだよね。えっと……世界を、愛す?愛す…愛す…愛すか。……残念だけれども私はこの世界を愛していないと思う。」
こんな世界から私は消えたい。って私は何を初対面の人に話してるの!
「ごっ、ごめんなさい!今のは忘れて…あなたの正体が知りたいわけでもないから、もう帰ってくれるますか?…そろそら警察を呼びますよ…?」
警察。厄介にはなりたくないけど、やむを得ない。
「ほんとに良いの?僕なら君をここから連れ出せる。遠い遠い、異国の地へ。」
「……っ!!!」
「もう貴方なんていらない!どっかに消えて!私の前に、もう2度と来ないで!」
「お前のせいで、この家はめちゃくちゃだ。全部全部全部、お前のせいだ。」
「美波の両親、離婚したんだってさ。」
「え、ほんと?確かにあの子の家の事情は知ってたけど…ね。」
私の前の名前は、深見美波。いつ頃からか急激に仲が悪くなった両親に、毎日、罵声と物が割れる音を聞かされながら生きていた。
毎日、毎日、毎日。止むことはない音。
だから毎日、毎日、毎日、祈っていた。
「どこでもいい、遠く離れた場所でいい。だからお願い、私を私をここから連れ出してください。お願い…お願いしますっ」
って、毎晩祈ってた。
ある日、よく晴れた満月の夜。
声と物の間を通って、いつも通りに祈ってた。伸ばしっぱなしの髪が揺れて、着ていたパーカーが舞って、尋常じゃない強さの風が吹いた。
「君はこの世界を愛しているかい?この世界から離れたくない、そう思っているかい?」
目の前に現れたのは、黒いローブに身を包んだ青年だった。
「……!!!!ね、ねぇ、あなたは…誰?」
「出来れば僕の質問に先に答えてほしいな。そしたら教えてあげよう、僕の真実を。」
突然、現れた青年は銀髪だった。
「質問に答えれば…いいんだよね。えっと……世界を、愛す?愛す…愛す…愛すか。……残念だけれども私はこの世界を愛していないと思う。」
こんな世界から私は消えたい。って私は何を初対面の人に話してるの!
「ごっ、ごめんなさい!今のは忘れて…あなたの正体が知りたいわけでもないから、もう帰ってくれるますか?…そろそら警察を呼びますよ…?」
警察。厄介にはなりたくないけど、やむを得ない。
「ほんとに良いの?僕なら君をここから連れ出せる。遠い遠い、異国の地へ。」
「……っ!!!」

