感情を押し込めて生活してきた。

誰にも見られないように、知られないように。

もし、この世界を出られるのなら私は何だってする。そうやって今日まで生きてきた。
趣味だって、普通の女のコが好きなものとは少し違うから、普段通りに話せる子なんて
「いない」って思ってた。


でも、見つけて…しまったんだ。


春の日に、独りで窓辺に立って歌ってる子を。

長い銀髪、瑠璃色の大きな目、陽の光を浴びてないかのように白い肌…
単純に綺麗って思った。でも、彼女は
「あなた、この世の中から自分を消したい?

そう言った彼女は人間じゃなかった。